退職が決まったけれど、送別会をどうしよう…と悩んでいませんか?「退職の送別会はいらない」と感じるのは、決して珍しいことではありません。むしろ、業務の引き継ぎで忙しい中、主役になるのは面倒だと感じたり、職場の人間関係が悪いわけではないけれど、内向的な性格で単に宴会が苦手だったり。行きたくない理由や状況は人それぞれです。
でも、いざ断るとなると「失礼にあたるのでは?」「角が立ったらどうしよう」と不安になりますよね。
この記事では、送別会を辞退したいというあなたの気持ちを肯定しつつ、上司や同僚との関係を壊さずに円満に辞退するための具体的な断り方や例文を紹介します。さらに、送別会なしの場合に必須となる挨拶回りや菓子折りのマナーについても、詳しく解説していきます。
この記事を読めば、罪悪感なく自分の意思を伝え、スッキリとした気持ちで最終日を迎える準備ができます。
「自分で断りの連絡を入れるのも苦痛」「明日から誰とも顔を合わせずに辞めたい」と悩んでいませんか?
職場の人間関係に疲弊しているなら、無理に自分で手続きをする必要はありません。弁護士が対応する退職代行なら、会社との直接のやり取りを一切せずに、確実かつ安全に退職できます。
- 送別会を「いらない」と感じる理由
- 角を立てずに辞退する具体的な方法と例文
- 送別会なしで円満退社するための必須マナー
- 辞退を伝えるベストなタイミング
退職の送別会をいらないと思うのは失礼じゃない

まず大前提として、送別会を辞退することは、決して「失礼」でも「わがまま」でもありません。それはあなたの「恩知らず」な感情ではなく、現代の働き方や価値観の変化を反映した、ごく自然な感覚です。
従来の「全員参加」を前提とした終業後の宴会は、リモートワークの普及や、仕事とプライベートの境界線を明確にしたいという価値観の広がりと共に、必ずしも「当たり前」のものではなくなってきています。
大切なのは、その気持ちを押し殺すことではなく、「いかにして自分の意思を尊重しつつ、周囲との関係性を損なわずに退職するか」という具体的な戦略です。まずは、なぜ「いらない」と感じるのか、その理由を自分の中で整理し、円満に辞退するための具体的なステップを見ていきましょう。
なぜ「いらない」と感じるのか?その理由
「送別会はいらない」と感じる理由は、単なる「面倒」という一言では片付けられない、複雑で多様な背景があります。ご自身の気持ちがどれに当てはまるか、少し自己分析してみてください。理由を明確にすることは、後の「断り方」を決める上で非常に重要です。
1. 実務的・物理的な理由
最も一般的で、他人にも理解されやすい理由群です。
- 業務の多忙: 退職前は、後任者への業務の引き継ぎ、マニュアルの整備、データの整理などで通常業務以上に多忙です。その中で、送別会の日程調整や参加自体を「面倒」と感じるのは当然の心理です。
- 時間的・経済的コスト: 参加費(会費)が自己負担である場合、金銭的な負担を避けたいという理由は正当です。たとえ主役としてご馳走になるとしても、同僚たちに金銭的な負担をかけることを心苦しく思う人もいます。また、終業後の貴重なプライベート時間(家族との時間、休息、転職先の準備、引っ越し作業など)を優先したいと考えるのも合理的です。
2. 心理的・性格的な理由
本人の性格や気質に起因するもので、これも非常に一般的な理由です。
- 「主役」になることへの抵抗感: 前述の通り、大勢の前で注目を浴び、スピーチを求められ、感謝の言葉を強要されるかのようなシチュエーションが、極端に苦手な人は多いです。感謝よりも緊張や苦痛が上回ってしまいます。
- 集団行動や宴会が苦手: 内向的な性格であったり、HSP(Highly Sensitive Person)気質であったり、大人数での飲み会や騒がしい場所が体質的に合わないという人もいます。これは退職とは関係なく、個人の特性の問題です。
- 感情的な場面への抵抗: 退職の場では、涙ぐんだり、過度に感傷的になったりする可能性があります。人前で泣きたくない、あるいは湿っぽい雰囲気が苦手だという理由も、辞退の動機として十分にあり得ます。
3. 対人関係・状況的な理由
最もデリケートであり、辞退の意思を強固にする理由群です。
- 職場の人間関係: 正直、これが「いらない」と感じる最大の理由であるケースも少なくありません。上司や特定の同僚との関係が良好でない、あるいは嫌いな人がいる場合、その人たちとわざわざ時間とお金をかけてまで、表面的な感謝を述べ合う場に参加したいと思う人はいません。
- 「円満退社」ではない場合: 会社の処遇への不満、ハラスメント(パワハラ・モラハラなど)、業務内容とのミスマッチなど、ネガティブな理由で退職する場合、送別会は欺瞞(ぎまん)的で苦痛なイベントに感じられます。
- 関係性の希薄さ: 勤務期間が短い、あるいはリモートワーク中心でチームとの直接的な交流が希薄だった場合、送別会を開いてもらうほどの関係性が構築されていないと感じ、恐縮して辞退を申し出るケースもあります。
もし「職場の人間関係が悪い」「ハラスメントを受けている」といった理由で送別会に行きたくないのであれば、自分から断りを入れること自体が大きなストレスになります。
そのような場合は、弁護士による退職代行を利用して、会社と一切連絡を絶って退職するのも一つの賢い自己防衛手段です。

4. 健康・その他の個人的事情
非常に正当かつ、他者も反論しにくい理由群です。
- 健康上の理由: 病気の治療中、持病(例:アルコールが飲めない)、メンタルヘルスの不調、あるいは妊娠中など、体調面で夜間の外出や飲食が困難な場合があります。
- 家庭の事情: 家族の介護、育児(小さい子供がいるため夜は出られない)、あるいは遠方への引っ越しの準備が立て込んでいるなど、家庭の事情を優先すべき状況も多々あります。
自分が「なぜ」行きたくないのかを分析すると、分岐点が見えてきます。
それは、「単に大規模な宴会が苦手なだけ(心理的理由)」なのか、それとも「人間関係の悪化(対人関係の理由)により、一切の関わりを持ちたくない」のか、という点です。 前者の場合、後述する「ランチ会」などの代替案を自ら提案することで、円満な着地点を見つけやすいでしょう。しかし、後者の場合は、代替案の提案すら苦痛であるため、「断固とした辞退」の戦略を取る必要があります。
断るベストなタイミングはいつ?

送別会辞退の成否は、タイミングが8割と言っても過言ではありません。いかに「角を立てずに」断るかは、いつ伝えるかにかかっています。
黄金ルールは、「企画が始まる『前』に伝える」ことです。
最も良いタイミングは、退職の意向を直属の上司に伝え、受理された直後です。遅くとも、退職日が正式に社内に告知される前、あるいは最終出社の2〜3週間前には伝えましょう。
なぜなら、これが「幹事役の同僚に恥をかかせない、無駄な仕事をさせない」という、最大の「配慮」であり「礼儀」だからです。企画が進行していない段階であれば、相手も「わかりました」と受け入れやすくなります。
伝える相手と順番
- 直属の上司: まず第一に伝えるべき相手です。上司は多くの場合、送別会の開催可否に関する最初の相談役、あるいは発起人となります。上司に事前に伝えておくことで、他の部署やメンバーからの企画の動きを未然に防いでもらえる(「本人の意向で今回はしないことになった」と伝えてもらえる)可能性があります。
- 幹事役の同僚: もし部署内にいつも幹事を務めている人物がいる場合、上司の次にその人にも伝えておくと万全です。
角が立たない上手な断り方と例文

辞退を伝える際は、「感謝」を伝えつつ、相手に「企画の労力」を発生させないことが鍵です。ポイントは3つのステップで伝えることです。
- 感謝(ありがとう): まず、送別会を企画しようとしてくれた(あるいは、企画されるであろう)ことへの感謝を伝えます。「お申し出(お心遣い)、本当にありがとうございます」という一言がクッションになります。
- 辞退(ごめんなさい): 次に、明確に辞退の意思を伝えます。「大変恐縮なのですが、送別会については辞退させていただきたく存じます。」
- 理由(差し支えない範囲で): 最後に、相手が納得できる「理由」を添えます。
理由の「本音」と「建前」
辞退の理由を伝える際、正直である必要は全くありません。目的は「相手を傷つけずに納得してもらう」ことです。本音と建前を賢く使い分けましょう。
| NGな理由(本音) | 「(上司や同僚が)嫌いだから」「面倒だから」「会社の悪口しか出ないから」「お金がもったいないから」 (※対人関係を決定的に破壊します) |
|---|---|
| OKな理由(建前) | 【万能】「諸般の事情により」「一身上の都合で」 【推奨】「家庭の事情で(介護、育児、引っ越し準備など)」「健康上の理由で(体調が万全でない、通院など)」 【納得させやすい】「退職日までに対応すべき引き継ぎが山積みで」「静かに退職したいので、お気持ちだけいただきます」 |
伝える相手は、まずは直属の上司です。可能な限り対面で伝えるのが丁寧ですが、リモートワークやタイミングが合わない場合は、チャットやメールでも問題ありません。スピード感を優先しましょう。
「〇〇さん、お時間ありがとうございます。 退職の件でご相談なのですが、もし送別会などを企画してくださるお考えでしたら、大変恐縮なのですが、今回は辞退させていただきたく存じます。 お心遣いだけで本当に感謝しております。
(理由の例:) ・諸般の事情により、当日は難しい状況でして… ・家庭の事情で、夜の外出が難しく… ・最後まできっちり引き継ぎに集中したく… ご理解いただけますと幸いです。」
件名:Re: 送別会開催の件
〇〇さん
お疲れ様です。 送別会開催のお申し出、本当にありがとうございます。 せっかくご提案いただいたところ大変心苦しいのですが、今回は諸般の事情により、送別会は辞退させていただきたくお願い申し上げます。
〇〇さんのお気持ちは本当に嬉しいです。 恐れ入りますが、何卒ご理解いただけますと幸いです。
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代わりになるスマートな提案(ランチ等)

「夜の宴会は嫌だけど、職場の人間関係は悪くない」「感謝の気持ちは別の形で伝えたい」という場合は、こちらから代替案を提示することで、相手の「何かしてあげたい」という善意に応えつつ、自分の負担を最小限にできます。
これは、辞退を伝える際にセットで提案すると非常にスムーズです。
代替案1:ランチ送別会
最も一般的で、受け入れられやすい代替案です。 メリット: 業務時間内(昼休み)で完結するため、プライベートの時間を削られません。アルコール抜きが基本であり、費用も安価に済みます。また、参加者も「同じチームだけ」など限定的にしやすいです。
代替案2:社内での「お茶会」
最終日の午後などに、会議室で30分ほどお菓子やコーヒーを囲んで談笑する形式です。 メリット: ランチよりもさらに手軽で、時間も費用もかかりません。後述する「菓子折り」と連動させ、「皆さんで召し上がってください」と持参したお菓子を囲んで開催することも可能です。
代替案3:記念品や寄せ書きのみ
「集まること自体が苦手」という場合は、モノでの感謝に切り替えてもらうようお願いするのも手です。 メリット: 時間的拘束が一切なく、純粋な「感謝の印」として受け取れるため、心理的負担がゼロに近いです。
「送別会のお話、本当にありがとうございます。ただ、夜の会になりますと、家庭の事情(or 体調)で難しく…大変申し訳ありません。 もしよろしければ、送別会という形ではなく、最終週のどこかでお昼に、チームの皆さんとランチをご一緒させていただけると嬉しいのですが、いかがでしょうか?」
(お茶会の場合) 「…もしよろしければ、最終日の午後にでも、会議室で少しお茶でも飲みながらお話しするお時間をいただけると嬉しいです。」
(モノだけの場合) 「…お気持ちだけで本当に十分です。もし何かお考えでしたら、会を開いていただくよりも、皆さんに寄せ書きなどをいただけると、私としてはそれが一番の記念になります。」
しつこい誘いへの対処法

「そんなこと言わずに!」「少しだけでも!」「みんな楽しみにしているんだから」と引き止められる場合もあります。相手に悪気がない善意からの言葉だとしても、辞退する側にとっては大きなプレッシャーですよね。
その際は、感謝を繰り返しつつも、毅然(きぜん)とした態度で辞退の意思を貫くことが重要です。
「本当にそのお気持ちだけで十分すぎるほど嬉しいです。 ですが、今回は自分のわがままを通させてください。 申し訳ありませんが、辞退の意思は変わりません。」
(再度押された場合) 「重ねてのお誘い、ありがとうございます。ですが、どうしても都合がつかず…。本当に申し訳ありません。」
それはハラスメントかもしれません
もし、上司など優越的な立場を利用して参加を強制されるようなことがあれば、それはハラスメントにあたる可能性があります。
- パワーハラスメント: 上司という優越的な地位を利用し、部下の意思に反して業務時間外のイベントへの参加を強制する行為。
- アルコールハラスメント: 飲めない(飲みたくない)人間に飲食を強要する行為。
退職者が勇気を出して「辞退」を申し出ている背景には、やむを得ない理由(体調不良、家庭の事情など)が隠されています。それを無視して参加を強制する行為は、単なる「おせっかい」ではなく、明確なハラスメントです。(出典:厚生労働省 あかるい職場応援団『ハラスメントの定義』)
あまりにしつこい場合は、さらに上の上司や人事部に相談することも含め、ご自身の心の健康を第一に守ってください。
人間関係が悪い場合の断り方

職場の人間関係が悪化している、あるいはハラスメントが原因で退職する場合。これは最もストレスのかかる状況です。最後の最後で、なぜ嫌な思いをしなければならないのか、と強く感じますよね。
この場合は、代替案(ランチなど)の提案は一切せず、議論の余地を与えないことが最善です。
「角が立たない」ことよりも、「確実に関わりを断つ」ことを優先しましょう。
理由は、「スケジュールが合わない」という物理的に反論不可能なものや、「諸般の事情」「家庭の事情」(詳細は詮索させない)を使い、議論を発展させないようにします。
もし詳細を詰問されても、「申し訳ありませんが、個人的なことですので」と、それ以上答える必要はありません。
また、退職を機に職場の人間関係と完全に距離を置きたいと考えている方は、連絡先の整理やグループLINEの抜け方なども事前に押さえておくと安心です。
退職時に職場の人間関係をリセットして綺麗に繋がりを断つ方法
退職の送別会をいらないと決断後のマナー

送別会を辞退すると決めたら、次のステップが重要です。送別会を辞退したからといって、感謝を伝えなくて良いわけではありません。
むしろ、送別会という「イベント」に頼らない分、より能動的かつ丁寧に「感謝」と「別れ」のプロセスを実行する必要があります。これが、送別会なしの円満退社における新しいマナーです。
送別会なしで円満退社する新マナー
送別会という「他者依存」のイベントを辞退した代わりに、自らが「主体」となって感謝を伝える行動が、あなたの最終的な印象を決定づけます。これらは「新しい別れの儀式」とも言えます。
以下の4つの行動を、ぜひ実践してください。
- 最終日の「挨拶回り」(必須)
→ 直接顔を合わせて感謝を伝える、最も重要な行動です。
- 「菓子折り(プチギフト)」(強く推奨)
→ 「感謝の気持ち」を物理的に可視化するツールです。
- 公の場での「挨拶スピーチ」(朝礼・終礼など)
→ 個別に回れない人も含め、公式に感謝を伝える場です。
- 最終日の「退職挨拶メール」(必須)
→ 挨拶できなかった人や関係者全員に漏れなく伝えるセーフティネットです。
これらを丁寧に行うことで、送別会がなくても「あの人は最後までプロフェッショナルだった」「礼儀正しい人だった」というポジティブな印象を残し、円満退社を完遂することができます。
送別会だけでなく、最終日に職場のメンバーから一斉に見送られるイベントも避けたい場合は、事前の立ち回り方で防ぐことが可能です。
退職時の見送りをなしにして静かに辞めるための断り方
必須!最終日の挨拶回りのポイント

送別会を行わない場合、最終日の挨拶回りは必須の行動です。
なぜなら、送別会という公式の別れの場がないため、自分から直接、お世話になった人々の元へ出向いて感謝を伝える必要があるからです。これが相手に対する最大の敬意の表明となります。
いつ?(タイミング)
最終日の業務終了1〜2時間前、あるいは業務が一段落したタイミングがベストです。あまり早すぎると「まだ仕事中なのに」と迷惑になり、ギリギリすぎると相手が退社していたり会議中だったりする可能性があります。
誰に?(対象者)
お世話になった上司、同僚、他部署の関係者の席を個別に回ります。まずは直属の上司、次にチームメンバー、そして関連部署の順番がスムーズです。
何を言う?(内容)
「お世話になりました。本日で退職いたします。〇〇さんには特に△△の件で助けていただき、本当にありがとうございました。今後のご活躍をお祈りしております。」
このように、全員に同じ定型文ではなく、短くても具体的なエピソードを一言交えると、より心のここもった挨拶になります。「あの時のフォローが助かりました」「〇〇さんとのランチ楽しかったです」など、ポジティブな思い出を添えましょう。
リモートワークの場合の挨拶回り
出社していない場合は、個別にチャットやメッセージを送ります。特にお世話になった上司やメンターには、可能であれば5分だけでもビデオ通話をお願いし、顔を見て直接お礼を伝えるのが最も丁寧です。
「どうしても個別の挨拶回りが苦痛だ…」という場合は、無理をして全員に回る必要はありません。挨拶回りを省略しつつもマナーを守る代替手段も存在します。
退職時の挨拶回りをしない選択肢と角が立たない代替手段
挨拶メールとスピーチの例文

個別の挨拶回りでカバーできない人々(他部署や経営層、リモートワークの人)にも、公式に感謝を伝える場を持つことが重要です。
挨拶スピーチ(朝礼・終礼の活用)
最終日の朝礼や終礼で5分ほど時間をもらい、公の場で最後の挨拶をします。事前に上司に「送別会を辞退する代わりに、最後の朝礼で少しご挨拶のお時間をいただけますか」と依頼しておくとスムーズです。
スピーチは「①感謝 → ②簡単な思い出や学んだこと → ③将来への言及と結びの挨拶」の構成で簡潔にまとめます。
「皆様、お時間をいただきありがとうございます。 私事で恐縮ですが、本日をもちまして退職いたします。
(在職期間)年間、皆様に大変お世話になり、心より感謝しております。 (可能であれば、簡単な思い出や学んだことなどを一言:例)入社当初は右も左も分かりませんでしたが、皆様のご指導のおかげで、〇〇の業務をやり遂げることができました。
皆様からいただいたご指導を、次のステップでも活かしていきたいと思います。 皆様のますますのご活躍をお祈り申し上げます。 今まで本当にありがとうございました。」
最終日の「退職挨拶メール」
物理的な挨拶の総仕上げとして、挨拶回りで会えなかった人、リモートワークの人、関わったすべての関係者(場合によっては社外も含む)に、感謝を漏れなく伝えるためのセーフティネットです。
最終出社日の業務終了直前(すべての業務が完了し、PCを閉じる前)に送信します。社内向けはCcやBcc(他部署など一斉の場合)、社外向けはBccで関係者を入れ、個別に送るべき相手にはToで送るのがマナーです。
件名:退職のご挨拶([あなたの名前])
皆様 (※CcやBccで複数名に送る場合) お疲れ様です。[あなたの部署]の[あなたの名前]です。
私事で大変恐縮ですが、本日をもちまして退職することとなりました。 (※理由は「一身上の都合により」でOK)
在職中は、皆様には温かいご指導をいただき、心より感謝しております。 特に〇〇のプロジェクトでは(簡単なエピソード)、皆様に助けていただいたおかげで乗り切ることができました。 本来であれば直接ご挨拶をすべきところ、メールでのご挨拶にて失礼いたします。
最後になりますが、皆様のますますのご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。 今まで本当にありがとうございました。
[あなたの名前]
菓子折りは必要?渡す際のマナー

送別会を辞退した場合、菓子折りは「必須」ではありませんが、「強く推奨」します。
なぜなら、菓子折りは「皆様にはお世話になりました」という感謝の気持ちを物理的に可視化する、非常に強力なコミュニケーションツールだからです。「送別会を辞退した」という事実によって生まれるかもしれない「何か不満があったのでは?」というネガティブな憶測の空白を埋める、儀式の代替として機能します。
何を?(選び方のポイント)
- 個包装であること: 切り分けが不要で、在宅勤務などで出社日が異なる人にも配りやすいため、絶対条件です。
- 日持ちがすること: 最低でも1〜2週間は日持ちするものを選びましょう。
- 数が十分であること: 部署の人数+α(他部署でお世話になった人用)を用意しておくと安心です。
- (推奨)アレルギー配慮: 小麦や卵を使っていないなど、アレルギーに配慮した選択肢があるとより親切です。
- (推奨)音がしないもの: 業務中に食べることを考慮し、バリバリと大きな音がするせんべいよりは、クッキーやフィナンシェなどが好まれます。
いつ・どう渡す?(渡し方)
- パターンA(最も丁寧): 最終日の挨拶回りの際に、一人ひとりに「お世話になりました」と一言添えて手渡しする。
- パターンB(効率的): 休憩スペースや共有デスクに「皆様へ。お世話になりました。(あなたの名前)」というメモ(付箋)を添えて置いておく。在宅勤務者が多い場合や、フロアが広い場合に有効です。
- (推奨)上司への渡し方: 直属の上司には、挨拶回りの際に全員とは別の小さな包み(個包装の詰め合わせなど)を渡すと、より丁寧な印象になります。
予算や数の目安、「のし」は?
- 予算: 3,000円〜5,000円程度が一般的ですが、部署の人数によって調整します。
- のし(熨斗): 必須ではありませんが、付けるとより丁寧です。紅白の蝶結びの水引で、表書きは「御礼」(退職理由問わず使える)か「お世話になりました」(より柔らかい表現)とし、下段に自分の苗字を書きます。
とはいえ、金銭的な負担や人間関係の理由から「どうしても菓子折りを用意したくない」という方もいるでしょう。用意しない場合に気まずくならないための立ち回り方もありますので、参考にしてください。
退職時に菓子折りを渡さない場合の気まずくならない対処法
退職の引き継ぎや挨拶回りで心身ともに疲弊してしまった方は、まずはしっかりと休養を取りつつ、今後のキャリアをプロと一緒に整理することをおすすめします。

退職の送別会をいらないと思うのは尊重される権利
この記事では、退職の送別会なんていらないという気持ちの背景と、円満に辞退するための具体的な方法を見てきました。
価値観が多様化した現代において、新しい時代の「円満な退職」とは、「伝統や慣習の強制ではなく、退職者本人の意思と快適さが最大限に尊重されること」だと、私は思います。
送別会を辞退する権利は、すべての退職者にあります。
重要なのは、その意思を、いかにして周囲への感謝と配慮を伴った「プロフェッショナルな行動」として実行に移すかです。送別会というイベントを辞退する代わりに、自ら能動的に挨拶に回り、感謝の言葉と形(菓子折りやメール)を伝えること。
これこそが、従来の送別会に無理やり参加するよりも、はるかに誠実な「円満退社」の姿です。
あなたの不安が解消され、自信を持って最後の出社日を迎えられることを願っています。

